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2022/10/06 23:51
過ぎてしまったけどポーランドが生んだ天才アーティストJerzy Wasowskiイェジヴァソフスキさん(1913-1984)と、
Wiesław Michnikowskiヴェスワフミフニコフスキさん(1922-2017)の命日9/29にちなんで、
こちらの曲をご紹介します!
読みがなをふったので、ぜひ一緒に歌ってみて下さい^^
歌えるかい!っていう声が聞こえてきそうですが、ハイ。分かってます。笑
あえてMichnikowskiさんの素晴らしさが分かるような難しい曲を選びました・・・
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三角関係を公然と肯定するようなこちらの曲。
お芝居の中では、普段からなぜかモテモテのチビ男が、とあるホテルの待合室で黒服の未亡人に色目を使われ、
「自分だけではその愛に答えられない、もう一人の男と一緒じゃないと手に負えない!」と訴えながら歌う曲。
ただ単に、お芝居の一部としてなのか、実は男性の願望を歌っているのか、人の彼女にそそられる人の言い訳ソングなのか、それとも「偉い人」ほど人の女に手をだすっていう社会風刺か?というのは考え過ぎでしょうか。
真相は分かりませんが、読んだ人の数だけ答えが生まれるのがPrzyboraさんの詩の面白いところ。
作曲はJerzy Wasowskiさん、歌はWiesław Michnikowskiさん、作詞はJeremi Przyboraさんです。
知る限りではテレビ劇Kabaret starszych panów の「Niespodziewany koniec lata」の回で登場した曲。1962年です。
(このyoutubeの映像はその時の回のものではないです。たぶんもう少し後の回。)
このモラルに欠ける(笑)詩に、このドラマチックなメロディをあてるセンスが大好きです。
(Wasowskiさんは必ず先に歌詞をもらってから、そこにメロディを当てはめていく方法で作曲していったようです)
ここに使われている楽器なんておそらく2つ(と効果音)だけなのに、ここまで劇的で見入ってしまう作品を作り上げる天才アーティスト達。恐るべし!
そしてこのMichnikowskiさんのはっきりとした発音の美しさ。ポーランド人ですら舌がもつれそうな言葉遊び満載のこの詞を
明確に歌い上げるMichnikowskiさん、「プロフェッショナル」ってこういうことだと心底感じます。。。
スガシカオの曲が頭を占拠する前に、ぜひこの一曲をご堪能あれ!
訳(と言い訳)は文字制限のため次のブログに記載しました。
https://poland.saleshop.jp/blog/2022/10/06/235713