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2025/12/23 01:12
遠く離れた日本とポーランド、文化も歴史も全く違うようで、そこは人間、似ていることも多くて興味はつきません。
最近お店にやってきたお子ちゃまが「ポンチキ」ってどゆこと?と質問してくれました。
『「つぼみ」という意味のポンクという単語の複数形がポンキでそれを可愛く言うとポンチュキで今ではそれがお菓子の意味で見た目が丸いからあーでこーで』、
と答えたけど分かったかな。
せめて「説明が長いのは良くない」ということは反面教師で学んでくれたと願いたい。
ポーランド語で「つぼみ」を意味するポンチキ。
コロンとした丸いお菓子をつぼみに例えるなんて、可愛いですよね。
でもこの「つぼみ=お菓子」という発想に近いものが、実は和菓子にもあるようです。
さてなんでしょう。
答えは、「おはぎ」です!
おはぎ美味しいですね~。
秋の花「萩」のぷくぷくとした小さなお花が無数にできている様子が、「おはぎ」の語源なのだそう。

だからおはぎは粒あん。粒々している感じがたくさんの萩を表現していると、へえ。
んん、このWikipediaの写真だとあまりおはぎに見えないけど、それはそれで、よしとしよう。
んん、このWikipediaの写真だとあまりおはぎに見えないけど、それはそれで、よしとしよう。
秋に収穫したての小豆は新鮮で皮も食べやすいことから、秋のおはぎは粒あんを使うという理由にもつながっているそうです。
そしてもう一つ、春のお彼岸に食べる「ぼたもち」。

これは牡丹が語源。
「ぼたもち」の「ぼた」は「ぼたん」の「ぼた」だったとは!一般常識?
てっきり、ぼたーっとした形からきた言葉かと思ってました。
大きくぽってりとした牡丹の花は、お米に「こしあん」を丸く大きく形作って表現。
ぼたもちのほうが、ポンチキにより近いかな。名前もカタカナにするとより似ている。ボタモチ。
日本とポーランド、何だか感性が似ていて微笑ましいです。
もしたまたまどこかでポーランド人と出くわしたら、雑談に使ってみてはいかがでしょう。
たぶん萩も牡丹も伝わらないので、なんとも煮え切らない会話になるとは思います。
お彼岸からクリスマスに話題をうつします。
ポーランドのクリスマスの時期に食べられる「ケシ」を使ったお菓子は、
「ケシの実=豊穣とか繁栄とかのシンボル」という縁起物のような意味もあります。
ポンチキヤでも作るMakowiec(マコヴィエツ)の他、KutiaというMakowiecのフィリングの部分(と小麦の粒)だけみたいなデザートとか、ケシの実を全体に混ぜこんで焼いたPiegusekというケーキもあったり(これはそこまでメジャーではないような。ポーランドのは食べたことないです)。
紛らわしいことにPieguskiと複数形にするとチョコチップクッキーのことを指すことが多いようですね(piegusekは語源的には「そばかす太郎ちゃん」みたいなものなので、確かにどちらも黒と白のコントラストがそばかすっぽい)

(Kutiaの写真。Wikipdiaより)
紛らわしいことにPieguskiと複数形にするとチョコチップクッキーのことを指すことが多いようですね(piegusekは語源的には「そばかす太郎ちゃん」みたいなものなので、確かにどちらも黒と白のコントラストがそばかすっぽい)

(Kutiaの写真。Wikipdiaより)
プチプチ、ショリショリ食感と香ばしさが何とも他に例えようのないケシの実ですが、
美味しい味だけでなく縁起物という意味も大きい食材。
美味しい味だけでなく縁起物という意味も大きい食材。
そういえば日本でも、粒々の代表格「数の子」も、子孫繁栄みたいな縁起物としてお正月に食べられますね。
おお。日本もポーランドも「粒々=めでたい」という感性なのか、また似てるやつ発見!
・・・と思いましたが、じっくり見てみるとちょっとだけ考え方が違うようです。
数の子は、ニシンを二人の親「二親」と当て字にして、無数の卵が子だくさんを連想させるという説。
(ググっただけなので、あやふやです)
ケシの実のほうは、『ケシの花が枯れてゆく(死)後には、多くの種をもたらして新たな命を生む(生)』という人類や自然の原理をつくような、表す深い意味があるようです。(これもググっただけなので、あやふや)
ダジャレ好きな日本vsロジカルなポーランド。
これもポーランド人との雑談に使ってみてください。
(ダジャレとか一番外国人に伝えるの難しいですからね、たぶん会話は盛り上がらない)
ポーランドの他、ドイツとかオーストリアもモーン(ケシ)のお菓子は見かけますが、やはり特にスラブ諸国でケシの実を使ったお菓子は縁起物としてクリスマスで食べられるようです。
ウクライナ系の方もお店にちらほら来てくれるので聞いてみると、甘くしたケシの実入りのワレニキ(ポーランドでいうピエロギ、つまり餃子みたいなやつ)とかも食べられるとか。あとウクライナではケシの実ポンチキもあると、ポーランドで使ってみたUberタクシーのウクライナ出身の運転手さんが言っていました(お菓子興味ないからよく知らんけど、って感じだった)。
ウクライナ系の方もお店にちらほら来てくれるので聞いてみると、甘くしたケシの実入りのワレニキ(ポーランドでいうピエロギ、つまり餃子みたいなやつ)とかも食べられるとか。あとウクライナではケシの実ポンチキもあると、ポーランドで使ってみたUberタクシーのウクライナ出身の運転手さんが言っていました(お菓子興味ないからよく知らんけど、って感じだった)。
自分の聞きかじるところでは、ロシアでも見た目そっくりなケシの実ケーキがありますが、ナッツやドライフルーツを沢山混ぜ込んだポーランドのMakowiecとは違い、フィリングは基本ケシの実だけ。
その代わりにクルミをフィリングにして巻き巻きしたクルミケーキも一緒に食されるようです。
(ググってみると、チェコとかスロヴァキアとかハンガリーもケシはケシだけ、クルミはクルミだけ、みたいですが実際のところはどうなんでしょ)

(Wikipediaより。たぶんハンガリーのもの。mákos(右)とdiós(左)だそう。ヤンボーマーボーよろしくだいたいセットで見かける)
全部盛りのポーランドvs別々で食べたいロシア。
もしロシア人とポーランド人と同時にばったり会って会話に困ってしまったら、
ぜひお菓子の話で和んでみてはいかがでしょうか。
やっぱり話が長くなってしまいました。
結論:日本とポーランドはやっぱりどこか似ていて面白い
(余談)
ロシア、ポーランド、数の子で思い出してしまうのは、「日本風ニシン」という全然日本っぽくないポーランド料理のこと。
これは日露戦争で(ポーランドにとって)憎きロシアを破った日本は最高だ!とポーランドで日本祝福ムードになった時に、「日本人はニシンの卵(数の子)が好き」という情報がどこかで錯綜して「日本人はニシンと卵が好き」に変換され、最終的にニシンとゆで卵をマヨネーズで和えたものができあがったそうです。とほほ。
結論:食べ物の文化は面白い
※全て諸説あり、です。と逃げておこ。
これは日露戦争で(ポーランドにとって)憎きロシアを破った日本は最高だ!とポーランドで日本祝福ムードになった時に、「日本人はニシンの卵(数の子)が好き」という情報がどこかで錯綜して「日本人はニシンと卵が好き」に変換され、最終的にニシンとゆで卵をマヨネーズで和えたものができあがったそうです。とほほ。
結論:食べ物の文化は面白い
※全て諸説あり、です。と逃げておこ。
