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2025/10/20 23:52

ショパンコンクール2025ファイナル2日目が終わりました。

日本人ピアニスト新藤さんや、ポーランド人ピアニスト含む4名の演奏。

ポーランドラジオDwójkaによる感想↓
https://www.youtube.com/live/dLaoalAbeLY?si=62axyCEdJy15oNc9
この動画での批評家の皆さまは、この日(も前日も)あまり満足気ではなさそうというか、色々と評価は厳しめ。WilliamさんとAlexewiczさんのほうがやや好評でした(記憶あやふや)。
そもそもファイナルでの新しい試み(ショパン晩年の「幻想ポロネーズ」をピアノソロで弾いたあとに、若かりし日のコンチェルトをオーケストラと弾くというプログラム)にも苦言。
コメント欄みると「批判ばっか」と批判が。笑

こちらは別のポーランドメディアPolitykaより

ファイナル直前の動画ですが、批評家の方は女子たちがいい感じだとおっしゃってます。共感。
ここでも桑原さんはベタ褒めされていた!3日目演奏のジョージア出身Khrikuliさんに関しては、”人気の高さがわからない、力でショパンらしさが壊れる"(だったかな?記憶あやふや)みたいなことを仰ってました。そしてマレーシアのVincentさんのことも"なんで選ばれたんだろう"的な感想でした。
この批評家の方は結構マイルドな物言いで、それはそれでコメント欄が「それでも批評家か!」と批判されていた。笑 
ピアノ演奏も批評も、全員を満足させるのは難しいですね(´・ω・`)

さらに今日はこんな動画がショパンインスティテュートから上がっていた

ショパンコンクール75年優勝のレジェンド、ツィメルマンさんの現在のインタビュー。

この神々しさの裏腹に、信じられないほど謙虚というか繊細というかなんというか。
この謙虚さ繊細さが、ポーランド人と日本人がかすかに似ていると感じる瞬間がある所以かも。

あとポーランド語でいうところのKręgosłup moralny(道徳の背骨≒軸)が通っているというか、損得関係なく悪いことには悪いと言うところとか、どう形容したらいいか分からないカッコよさ。
(日本の信号の話とか、アメリカのコンサートの話とか、ググると面白いです)
この辺は、日本のことなかれ主義とは正反対の、良い意味のポーランド人気質といっていいかもしれない。


インタビュー動画で印象に残った話のダイジェスト
・僕のような70歳近いピアニストが、ショパンを弾いていいのか分からなくなる
・今の若いピアニストは尊敬する。羨ましく思う。素晴らしい演奏をする。作曲していたショパンと同年代の若い彼らこそ(ショパンは39歳没)ショパンを弾く権利があるんじゃないかな
・Leonard Berstein(指揮者) から教わったことは、音楽の自分なりの解釈・表現を恐れないということ
・自分のコンサートが批評家からボロクソ言われるとやっぱ悲しい~ぴえん、でも批評家は批評する権利がある
・亡くなる直前のルービンシュタイン(ポーランドを代表する巨匠ピアニスト)との逸話
・観客からピアニストは翼をもらう、観客がいるからこそコンサ―トになる

ポーランド語でしか表現できないかもねと言っていた、ポーランド語らしい言葉

「Artystą się nie jest, artystą się bywa」 

今日からあなたは未来永劫アーティストです!なんてことはありえなくて、アーティストになれる瞬間があるだけ、みたいな感じでしょうか。確かに日本語では難しい。(jestは一般的なbe動詞みたいなやつ。bywaは「そんな時もある」的なbe動詞的なヤツ。)

やっぱり、ツィメルマンさんはポーランド語を話している時のほうが人柄をより感じられる。
英語の時も素敵なんですけどね。

(このインタビューしている女性Monika Olejnikという方は、ワタクシが世界一敬愛するポーランドの偉人Jerzy Wasowskiさんの息子さんの元奥様でした。なんとまあビックリ)

いよいよショパンコンクール最終日。
本日深夜1時から3名が演奏し、その後間もなく審査結果が発表されます。
えええ、心の準備ができてない。

今日はKevin Chenさん、ジョージアのクリクリKhrikuliさん、そして日本人の桑原詩織さん!


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