blog

2025/10/20 01:05

決勝が始まり、ますますショパンコンクール熱が上がって困ります(いや、幸せです)。


ファイナル1日目(残りは日曜深夜~4名、月曜深夜3名~の残り2日!)は最初はハラハラしたけど後半からはワクワクしてしまった!!

どしても気になってしまうのがマレーシアのVincent Ongさん。


聞き始めると、目と耳が離せなくなる。
今までの入賞者の演奏と聞き比べると異世界かもしれない。
たまに岡村ちゃんに見える。
なんと、お家にピアノがないらしい。練習する時は学校に行くらしい。何ですと?

ポーランド人批評家の感想を見てみると、
”いまだにこの演奏を受け入れる準備が自分にはまだできていない”という困惑・拒絶に近い人もいれば、
”3次予選までは懐疑的に聞いていたけど、ファイナルでは良い意味で驚かされた(深い円熟した表現、音色の豊富さ等々)”と評価してくれる人もいたり。ようやく気付いたか!

賛否が分かれるのは、王道の先生たちの「こうすべき」という王道のルールというか形式みたいなものとちょっと違うからかもしれない。
そこが逆に魅力な気がする。
インタビューのあの感じも「こう話すべき」みたいな空気とか、本当は存在しないはずの世の中のメディアとかSNSとかが作り上げた”お手本”の人々からのプレッシャーとかとは別の世界を生きているように感じる。
この人のスタイルは新しくもあり懐かしいのかもしれない。


ところでショパコンを皆様はどんな感じで聞いているのでしょう。
ド素人の自分の観賞方法・自分の好みの観察方法はこんな感じです。
・聞いていて飽きないか(上手くても意識が遠くなる演奏もある。好みじゃないと聞くのが面倒になる)
 目と耳が離せなくなっている自分に気づいたら、おおコレは好きなんだ、と。
・ミスタッチは気にならなければ気にしない。
 ミスタッチは落語家さんが噛むのと同じだと思います。
 話の流れが秀逸で、ここぞというところで笑えれば噛んだくらいどうでもいいのです。 
 話の流れを妨げるくらい噛み噛みだったり、スベッてしまうくらい噛んでたら、それは気になる。
・音楽とはいえ、やっぱり視覚にも影響されている自分を責めない
 艶々の美しいピアノに心が惹かれるように(古くて味があるピアノも)、
 ピアニストの雰囲気も気になる(良い意味で)
 煩悩あってこその人間なんだと開き直る。

人によって観賞ポイントが違うのも面白いですね。
音楽を勉強されてきた人の視点や分析は心底面白いし勉強になる。
逆にクラシック音楽に全く興味ない身内の人の意見も、ピュアで結構面白かったりします。


音楽コンクールは、評価の方法とか納得いかない審査結果がつきものなようで、賛否あるみたいですね。
とはいえ、とくにショパコンは審査員も一般人も同じように聞くことができるし、全員がとんでもない才能の持ち主でとんでもない努力をしてきたことが明らかな状況での開かれた審査というのが、もちろん多少のバイアスはあるとしても、本当にすがすがしくて気持ちがいいなあと思います。
(組織票とか利害関係で審査されて、どうみても才能なさそうなのに入賞者が決まりがちな政治家コンクールとはだいぶ違う・・・)
嫌なニュースが続く世の中で、本気で努力する人間の姿を見ると何だかちょっと救われます。
だからショパコン中は眠くても幸せなのか!

本日20日はファイナル2日目。
日本からは新藤さんが出ます!ワクワク。













































Towar wysyłamy w terminie 2 - 5 dni od przyjęcia zamówienia 通常ご注文(ご入金)後、2日~5日ほどで発送致します。

Search商品検索

Categoryカテゴリー

Guideご利用ガイド

Mailメルマガ

当店からメールマガジンをお届けいたします。