1941年3月26日がWojciech Młynarski（ヴォイチェフ　ムウィナルスキ）さんの誕生日ということで、

ムウィナルスキさんが作詞した曲の中でも超代表的なひとつを選び、ご紹介します！

題名はRóbmy swoje（ルップミ　スフォイェ）。自分の思うままにやろう、やりたいことをやろう、みたいな意味です。

社会主義時代終盤の１９８６年に生まれた曲で、その時は最後の「Supliment補足」の段がないバージョンでした。

その後、この曲の「逆境に負けずに、芯を通してやるべきことをやり通そう」という本来のメッセージが、

「周りの迷惑なんて考えず、何でも好き勝手やっちゃえ！」という都合のよい解釈をされるようになってしまい、

憤りを感じたムウィナルスキさんが「補足」という段の歌詞をつけたし1995年に改めて発表されたのがこちらのバージョンです！

作曲は、Jerzy Wasowskiさん。芸術の神様！

これまたすごく日本語にするのが難しい曲です。

気になった部分があればメールをくださいm(__)m

色々おかしいなと思いますが、ん～。とりあえず仮訳ということで(@ @;)

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Róbmy swoje '95

ある時、ノアは壺に入ったワインを飲み干し

息子たちに向かって言った

「さて、天からの流出のようだ

息子たちよ、洪水が来るぞ！

我々の展望は暗く

運命はもう変えられない

俺は衣を裂くことしかできん

息子たちよ、一巻の終わりだ！」

そこで息子の一人ハムが、そう何せハム野郎（＝無作法者）だよ

こう言った「父さん、こんなアドバイスをやるよ」

やりたいようにやろうぜ！

確かなことは一つ、つまり

やりたいようにやろう！まだ少しでもやる気があるうちは

できる範囲で、そう、身の丈に合わせて、

あるもので作っちゃおう、箱舟とかさ

父さん、やりたいようにやろう！やりたいようにやろう！

どんな結果になるかなんて、誰にも分からないだろ？

 

ある時、コロンブスが王様に接見した時のこと

王様は彼にこう言った「コロンブスよ、

今日にでも医者に診てもらえ

でないとお前はカタコンベ（地下の墓）に倒れるぞ

私にはどうでもいいことだ

お前の葬式で誰がどんな長ったらしいスピーチをし始めるかなんて

喫煙はやめろ、航海もやめろ、

そろそろ自分をいたわったらどうだ」

コロンブスは小姓のごとくペコリとお辞儀をしつつ

一方でこっそりこんな事を考えた

 

やりたいようにやろうぜ！確かなことは一つ、つまり

やりたいようにやろう！まだ少しでもやる気があるうちは

暗い顔するより

できる範囲で、アメリカ大陸のどこか一つでいいから見つけてみよう

やりたいようにやろう！やりたいようにやろう！

どんな結果になるかなんて、誰にも分からないだろ？

 

ある時、ノーベルとその友人がばったり出会った時の事

有人はノーベルにこう言った

「アルフレッドよ、

いい加減、君にずばり言ってやろう

君、全然上手くいってないみたいだな！

実験に明け暮れているかもしれない

夜明けから頑張っているかもしれない

でも君は火薬すら発明していない

ましてや、ダイナマイトなんて！」

ノーベルは顔をザリガニのように真っ赤にさせた

一方でこっそりこう考えた。

なんて考えたか、もう皆さんお分かりだろう？

 

やりたいようにやろうぜ！確かなことは一つ、つまり

やりたいようにやろう！まだ少しでもやる気があるうちは

考えることに意味があり、行動することに道理がある

だから試してみよう、財団設立するとかね、人気爆発しちゃうかも？

やりたいようにやろう！やりたいようにやろう！

どんな結果になるかなんて、誰にも分からないだろ？

 

ある時は、我々に対して意見が形成された

こんなセリフとともに

「参ったな、お前たちには常識もないようだ

インテリアーティストさんよ！

そのもろい世界が頭上で崩れて、

ごみ屑の山が積もってしまったな

そろそろ現実を見るべき時だろうに、

未だお前たちの頭の中は、くだらないことでいっぱいだな！」

なんて厳しい意見だこと

では、こうお答えしよう

 

やりたいようにやろうぜ！確かなことは一つ、つまり

やりたいようにやろう！少しでもやる気があるならば

そのくだらないことってのも何個かは守り抜けるよ

まあ文化、芸術、言論の自由とかね

愛する皆よ、

やりたいようにやろう！やりたいようにやろう！

どんな結果になるかなんて、誰にも分からないだろ？

 

我が同胞ポーランド人よ！やりたいようにやろう！そこの観客の君、拍手だ！

やりたいようにやろう！そこの君は、我々の健康のために乾杯だ！

やりたいようにやるとなると、まだまだ一つではすまない悪夢だって

経験しなきゃいけない時が来るだろうが、

愛する皆よ、やりたいようにやろう！やりたいようにやろう！

いつか、いい結果が俺たちを待っているように！

 

補足：なあお姉さんたち聞いてくれ、あれから数年が過ぎ、

俺の表情も曇ってきた

なぜなら今では過去のろくでなしですら

俺たちの歌を歌いやがる！

そして賢い人々から心の灯は消えた

もちろん、こう何度も説明しているのだが

もし2人が同じ歌を歌ったとしても、

同じ意味にになるわけではないってね

 

賢い君、恥を知りたまえ！

俺たちの歌を、盗ませてはダメだ！

やりたいようにやろう！ボロボロの鎧をまた身にまとい

やりたいようにやろう！言葉に意味そしてやる気を取り戻そう

言葉に顔を取り戻すんだ、だって顔がなければ

どんなに偉大な言葉だって、何の価値もない

同胞ポーランド人よ！やりたいようにやろう！

やりたいようにやろう！今はそのことに注力するんだ

意地でも、自分らしい1995年をやろう！

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このタイトルと全く同じタイトルで、ムィナルスキさんのアーティスト活動25周年を記念したコンサートがオポーレで行われた映像があって、ポーランドのオールスターが登場しております。通常は紅白のように年に一回行われるテレビ放送されるコンサートなのですが、この年はムウィナルスキさんに番組がまるまる捧げられて、これが実現されたようです。紅白が、作詞家一人だけにしぼって曲が組まれるような感じです（でその作詞家自身が演出も司会もやって歌も歌うような感じ）。それくらい、すごい人なのです。