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2020/12/31 19:06

今年もありがとうございました


お店をやっていて(とくにこういう特別な年は)何よりも嬉しいのは、リピーターのお客さんからの「美味しかった」という言葉です

何となくどんよりした日が続いたり、忙しくて心に余裕がなくなってしまう時も、

「美味しかった~!!!」というお客さんからの言葉は地球上のどんなものよりも店主の心を元気にしてくれます

お店を支えてくださり、本当に感謝です

そんな日々感じた感謝のきもちが、この↓で紹介する曲の歌詞とまさにシンクロして、この曲を聴くたびに頑張るぞ~!と踏ん張れたので勝手なおせっかい心でどうしても日本の方にも紹介したいと思い、今年最後にやっと紹介することにしました

作詞はWojciech Młynarski(ヴォイチェフ ムウィナルスキ)という人です

このムウィナルスキという人は風刺的な詩やコントを書いたり、自身でも演じたり歌ったりしたすごい活躍した有名な人です

ソ連時代の風刺という背景もあり、作品はかなり分かりにくいスタイルで書かれていて、好き嫌いは分かれるところですが、
そこそこの年のポーランド人なら誰でも知っている「Róbmy swoje」「 W Polskę idziemy」とか名作をたっくさん残しています。(どっちも作曲はヴァソフスキさん)

この曲の歌詞自体は、男女の仲(しかも浮気?)の歌なんですが、ポーランドの歌は(特にこの作詞家は!)本当に言いたいことは裏の裏の裏に隠すという特徴があるので、きっとこれは人生の歌なんじゃないかと勝手に解釈しています

なんか一見暗いけど、底にある明るさがポーランドっぽいなーと感じます
(歌詞は一番下で紹介しています)

さすが、この人の詩は長い・・・笑


動画はこちら
ピョトルズベックのカバーバージョン


2019年に発売された"Moja wycinanka.Inne piosenki Jerzego Wasowskiego"というCDに入っています。
日本でもアップルストアとかで買えますよ!
(太い声だけど、まだ20歳になるかどうかくらいだったような。ググると声と外見のギャップにびっくりします。)

ハンナバナシャックさんのたぶんオリジナルバージョン

歌い上げてる~


*********************************
歌詞 Wojciech Młynarski 作曲 Jerzy Wasowski

訳です↓ (間違っているかもしれないのでご了承を。だってこの曲難しいですもの!)

タイトル:マム ズウェ ラタ イ ドブレ ドニ (英語で言えばI have bad years and good days)

<A>
毎日毎日、薄い紅茶を飲みながら
100のどんよりした考えを紐ほどく
君は大して心配もしていないみたいだね
だって滅多に会いにもきてくれない
君の笑顔はひゅるりと空へ
街の彼方に消えていく
「調子どう?」っていつものように聞かれても
僕は何と答えればいいのだろう
<サビ>
僕はね、嫌な年と良い日を過ごしているよ
一回当たりが出たって、10回はハズレ
始まりが上手くいったと思えば、フィナーレはぐちゃぐちゃ
気持ちがいい5月の天気を喜んでいたら、寒くて長い秋が待っていたりね
僕はね、嫌な年と良い日を過ごしているよ
一枚の希望の葉っぱが、寂しさの川を流れる
比率としては最悪だけど、なんていうか
もう慣れちゃったし
約束にだってそう簡単に騙されなくなったよ
<B>
でもたまに鏡と向き合って
ひどくがっかりしている
自分の疲れ切った目を見入ってしまう時は
幻想をとことん膨らませて(※)
喜んで運というものを汚く罵ってやりたくなる
そんな時運が僕に話しかける―「私に力を貸す気はある?
そうじゃないなら、あなたとは遊ばないわよ!」
ぼくは通りすがりの傍観者のように目を背ける
この事に関して、僕はお手上げだよ


<間奏>

まあ、君にこんな頭のなかのストーリーを話す代わりに
僕はただこう答えるだけ「調子はまあ、何とかやってるよ」
君ったら、もちろん言葉通りに受け取るんだ
女なんて子供みたいだから
そして君はまたどこかへ行ってしまう
雪の中、もしくは秋の紅葉を抜けて
僕の時の流れはまたニュートラルポジションへ戻る
そしてこう考えるんだ ― ああ、やっぱり・・・

<サビ>
僕はね、嫌な年と良い日を過ごしているよ
一回当たりが出たって、10回はハズレ
始まりが上手くいったと思えば、フィナーレはぐちゃぐちゃ
気持ちがいい5月の天気を喜んでいたら、寒くて長い秋が待っていたりね


僕はね、嫌な年と良い日を過ごしているよ
一枚の希望の葉っぱが、寂しさの川を流れる
比率としては最悪だけど、なんていうか
もう慣れちゃったし
約束にだってそう簡単に騙されなくなったよ


<C>
僕の人生は、僕のとろとろと流れる脈を
ただほっとくだけ
でも一つの考えが視界を明るくしてくれる
「人生というのは360単位の秤」
最悪な1年も一日でバランスがとれることもある

<D>
天気のいい、都会の5月が
自分には重要なこの問題に関して
こんな気持ちにさせてくれる
嫌な1年ももう怖くない
だってまた君がひょっこり僕のもとに現れて
その一日ですべてチャラにできるんだから!
*************************
注釈というか言い訳
①音楽の素人なもので、AメロとかBメロとか区別がつきません・・・
テキトウにA,B,Cと区切りました。
テキトウです。


②一か所とくに最後まで分からないのが、(※)をつけた
bywa, że odpuszczę swej fantazji wodze
というところ

普通は 
Puścić swej fantazji wodzeで、妄想に手綱を譲る=妄想を爆走させる!自由に妄想する!みたいな意味なんですが、
ここではodpuścić という動詞になっています

はて、ここの意図はなんだろうか

まあポーランド人に聞けばいいんだけど

妄想するのも楽しいので、とりあえず答え合わせはせずに、このままにします

追記:ポーランド人のお友達から、
ほぼ同じ意味じゃないかな、と、odpuścić使うとより強く感じる、と。
(さらにodpuścićは免罪するみたいなイディオムでも使われるから、そのあたりの意味も匂わせてるのかもしれないね~、とのことです。さあ真相はどうなんでしょう。深い!)

③この歌詞はピョトルズベックが歌ったバージョンです。
男が主語で歌う時と、女が歌う場合でポーランド語は結構変わります。(途中の「女は子供だ」という箇所が「男は子供だ」とがらっと変わったり、文法的に言葉の形が変わったり)


④追記・訂正
ポーランドのお友達から教えてもらいました。
サビの部分、勘違いしていましたが
ポーランド語のlosという単語、ここでは宝くじの意味で使われているんじゃないかな、とのこと。
となると意味は1回大当たりで10回はハズレ、ヒット1回、空振り10回!ということか。
このlosという単語、日本語にすると完全にニュアンスが消えてしまいますが、ポーランド語ではlosは運命という意味もあります(というかそっちしか考えていなかった)
だからもしかすると「当たり」という意味で使いつつも「運命・人生」という影もちらつかせているんじゃないか、とも思えるかもね、、というお話でした。
深い、深いぞポーランド語・・・!

























































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