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2016/09/22 03:00
[ラス、ドヴァ、トゥシ!]
ポ:Raz, dwa, trzy!
最低でも3まで数えてみましょう!
意味は「イチ、ニ、サン」
数字はポーランド語の鬼門です。鬼門だらけですが、本当に数には悩まされます。
1は、普通なら「イェデン」ですが、写真を撮る時とか、三拍子の「イチニイサン!」の中のイチは、
イェデンではなく「ラス」になります。もともと「ラス」は「一度」という意味の単語です。
なぜポーランド語の数字がややこしいのか。
例えば、数字の「1」だけでも
イェデン (男性形)
イェドナ (女性形)
イェドノ (中性形)
イェドニ (人間男性形複数)
イェドネ (複数形)
すべて主格(主語になれる形)です。
なぜ[1]なのに複数があるか?英語でもonesとかあるように、あるものはあるんです。
もちろんこれも7つの格変化をするのでそれはそれは恐ろしいことになります。
それよりもっと恐ろしいのが2です。
2の場合、
ドヴァ (男性形、中性系 共通)
ドヴィエ (女性形)
ドヴァイ (人間の男性が2名いる場合)
ドヴッフ (人間の男性が2名いる場合)
ドヴォイェ (集合形、子供などが2名いる場合)
すべて主格です。ただし、ドブッフは主格のくせに生格の変化をします。
なんなんだポーランド語!どうしてこうも物事を複雑にしたがるんだ!
人間の男性のみの場合はドヴァイかドヴッフ。
りんごとか車とかはドヴァ。
女性二人や女性形の名詞はドウィエ。
なぜか子供は別枠のドヴォイェで単数として扱われます。
さらにこれが、ドヴィエマやらドヴォイガやらドヴィエムやらドボイギエムと変化していくのです。
これは何度勉強してもなかなかすらっと口から出てきません。
なるべく2と言わないように自然と避けてしまっているからか・・。
この法則は3以降もやや同じです。
やや同じというのは、女性形がなくなり、人間の男性か、それ以外か、という急にざっくりとした分類がされるからです。
なぜ人間の男性だけ優遇されているのか本当に謎です。
まぁ、数は結構いろいろな言語で鬼門とされますし、日本語でも「イチ」になったり「ヒトツ」になったり、「イッピキ」になったり、日本語勉強している人も大変なんだろうなと思いますが、それにしても・・・。